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September 07, 2002

超ハードボイルド短編連載小説−ネコルゴ13 第一話「猫たちの賛歌」

偉大な冒険とはたった一つ、自己の内部への冒険があるだけで、そしてこれに
は時間も空間も、行為すら問題にならないからである。(ヘンリー・ミラー:「南回帰線」)

Scene 1 悪の野望
−2002年5月某日・北九州市−
北九州市に本拠地を置く秘密結社がある。表向きはデザイン・スタ
ジオとして営業を行っているが、その実は写真撮影を通じて世界征
服を目論んでいる極悪非道な組織である。その名を○U.と言う。
そのF○.のスタジオの中では今日も世界征服の野望を胸に秘めた
社員達が今後の活動について入念な打ち合わせをおこなっていた。

Scene 2 密会
−内容省略−

Scene 3 その男、ネコルゴ
−同日夜・福岡市−
F○.代表K寺氏「わざわざお呼びたてしてすみません。」
ネコルゴ13「俺は握手はしない。もし俺のルールを守れないなら、
この話はなかったことにしてもらいたい。」
木○氏「いや、これは失礼しました。お許し頂けますか。」
「要件を聞こうか。」ネコルゴ13は吸っていたマタタビをピン−と
室見川に投げ捨てた。
K寺氏「実は、さる人物を始末してもらいたいのです。
「なに?」ネコルゴ13の耳がピクピクと動いた。

木○氏の助手が依頼内容を記した書類を入れたトランクを取ろうと
ネコルゴ13の背後を横切ろうとした。その時である。
「俺の背後に立つな!!」
と、ネコルゴ13のねこパンチが助手の首にとんだ。
「うぐっ!!」
助手は首を両手で押さえてその場に倒れ込んだ。
「どうも俺のルールを理解していないようだな。この話はなかったこ
とにしてもらいたい。」
「これは失礼を致しました。この役立たずの助手は始末しておきます
ので。ところでこれが今回の標的でございます。名前は岡野英克。表
向きは福岡市で会社員をしていますが、裏ではねこ達を使って人類を
動物の支配下に置こうとしている冷酷非道な男です。お引き受けいた
だけますか。」
「分かった。引き受けよう。俺のスイス銀行の夜間金庫にねこ大好き
フ○スキーを10袋とまぐろ缶を5缶を預けておいてくれ。」
「おおっ!!ミスター・デュークねこ山! お引き受けくださってあ
りがとうございます。ところで仕事の終了はどのように報告していた
だけるのですか?」
「俺は依頼人に2度も会うことをしない。」
「しかしそれでは・・」
「どうしても気に入らないのならこの話はなかったことにするぞ。」
「分かりました。では良い結果をお待ちしております。ところであ
なたは、どこかで・・。」そうK寺氏が言いかけたときすでにデュー
クねこ山ことネコルゴ13はその場を去っていた。
「ネコルゴ13・・彼はもしや・・。いや、そんなはずはない。彼は
もう10年も前に・・。」

デュークねこ山、通称ネコルゴ13。国籍、年齢、本名すべて不明。
しかし、その名を世界各国の諜報機関に知られている超一流のスナ
イパーねこである。彼の出生については純日本猫、シャム猫とアメ
リカン・ショートヘアーの混血またはただの雑種と諸説あるがどれ
も定かではない。唯一つ明らかなのは彼は依頼を受けた仕事は必ず
やり遂げるということである。

つづく

投稿者 nekoyama : September 7, 2002 05:55 PM