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October 01, 2002
週間ねこ
家より価値あるところは何処に? 到る所に。(エルヴェ・バカン)
やあ、僕ねこ山。
「ねこ山日記」執筆の資料を集めるために昨日本屋に行ってまとめ
て本を何冊か買ってきた。僕がよく使うのは割と近所にある黒○書
店なのだが、本屋に並んでいる様々な本を見て僕はあることに気が
付いた。最近「週刊○○」とか言う雑誌がやけに多いのだ。例をあ
げてみると、「週刊世○遺産」、「週刊世○の都市」、「週刊人体の不
○議」さらに「週刊スターウ○ーズ」や「週間そ○なんだ!」とい
うものまである。
これはどういうことかと僕は少し考えてみた。
資本主義が高度に発達したこの現代社会においては、ひとびとの趣
味や嗜好というものが極度に細分化され、色んな人が色んなものに
対して持つ趣味・興味が市場となり、結果その需要にこたえるべき
供給が充実してきたということだろう。
すなわち、あらゆる嗜好を持つ人のニーズに応えうる商品ないし情
報が充分に供給されうるというシステムが出来上がっているのだ。
この調子で行けば、「週刊換気扇」や「週刊パンの耳」、「週間深海魚
」やさらに「週刊つげ義春」という雑誌が発売されてもおかしくな
い。
このように人間の世界では個人の嗜好に応える商品が充実してきて
いるのだが、残念なことにねこの世界では個々のねこの趣味・趣向
に応えうる商品ないしは情報が未だ充分に与えられてはいないのが
現状である。
このことについて、近所に住むねこ島君と話し合った結果、我々ね
こも個々の権利を充実させるべく訴えていくべきだと言う結論に達
した。いみじくも民主主義を標榜している日本という国家に対して、
我々ねこ族も生活の向上を訴える権利があるはずだし、権利の獲得
に向かって努力していかなければならないのだ。人類も永い歴史の
中で、そうやって一つ一つ権利を獲得してきたはずだ。
僕のまわりにいるねこ達を見てみるだけでも彼らの趣味・趣向はゴ
キブリハンティング、ケンカ、マタタビトリップ、昼寝、魚屋襲撃、
人間ウォッチング等など非常に幅広い。そこで我々の嗜好を雑誌に
反映させるとするとどのような商品ができあがるか少しリサーチし
てみた。その結果「週刊ちくわ」「週刊公園の砂」「週刊ふすま」な
どが売れ筋であろうという結論に達した。
しかしながら、これらの商品を流通させるに綿密な市場調査と分析
が不可欠だし、また商品を製造するには莫大な資本投下が必要とな
る。残念ながら僕たちはこれらのアイデアを商品としてねこ界に流
通させるシステムや情報をもっていない。溢れ出るアイデアがあり
ながら、それを商品として流通させ、対価を得るためのシステムを
有しないために埋もれているアイデアというものはこの世の中に数
多くあるはずだ。しかも、画期的なアイデアでありながら、顔の見
えない不特定多数の消費者を対象としたマーケティングによって
日の目を見ずに淘汰されていったものも少なくないはずだ。
僕は商売にはおよそ不向きなこのようなピンポイント的商品の開発
に日夜しのぎを削りかつ最小公倍数的消費者に到達させるためのシ
ステムが作られることを願ってやまない。そういう努力がひいては
日本と言う国の生産力向上に結びつくはずである。モノづくりに関
しては、「くだらないけどハッピー」が僕のモットーだ。
投稿者 nekoyama : October 1, 2002 05:59 PM