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April 02, 2003

ねこねこ宇宙計画

国家が偉大であり、道徳的に進歩しているかどうかは動物の取り扱
い方によって判断される。(マハトマ・ガンジー)

やあ、僕ねこ山。

先週末遅く僕の元に入った情報によると、ア○リカのスペースシャ
トル・コ○ンビアが宇宙での活動を終えての帰還中、着陸15分前に
空中分解したらしい。コロ○ビアにはアメ○カおよびイ○ラエルとい
う好戦国国民7名が乗船していたということだが、そのこと自体は僕
の興味の対象ではない。僕が最も興味を引かれたのは、そのコロン○
アに実験用として宇宙に連れられていったメダカの卵である。

このプロジェクトにはなんでも札幌市内の高校生が参加していたと言
うことだが、僕が疑問に思うのはなぜメダカの卵を宇宙くんだりまで
連れて行く必要があったのかということだ。もちろん実験用だという
ことは分かっているが、僕が言いたいのは何の権利があってメダカ界
の次代を担う卵たちを人間の都合で宇宙に連れていったのかというこ
とだ。

「My Life As A Dog」という映画が今から15,6年前に公開された。
この映画はかいつまんで言えば、ある少年が自分の不遇の人生を振り
返るたびに、ソ連の無人宇宙船にたった1週間分のえさとともに宇宙
に打ち上げられ、その後全く省みられなかったライカ犬のことを思い
出しそれよりはましだと思うという映画だが、全くもってこれよりひ
どいことはないと僕も思う。

このライカ犬は史上初の宇宙飛行犬ということで世間の耳目を集め、
人々の賞賛を浴びたのだが、その実はたった1週間分のえさととも
にあのくだらない宇宙空間に放り投げられ、そして文字通り星にな
ったのだ。僕が聞くところによるとこのライカ犬はライカ犬界では
将来を約束されたエリートライカ犬と持ち上げられ宇宙船に乗せら
れた。そして自分は次代の犬界を担う有望な犬だと信じながら死ん
で行ったのだ。その後この話は何のニュースにもなっていない。こ
の話は、人間の都合で運命を左右されてしまう我々動物の事情をよ
く表している。

もう一つ僕がすこぶる疑問に思うのは、人間は何ゆえそこまで宇宙
に進出したいと考えるのかということだ。地球上を搾取するだけで
は飽き足らず、銀河系の星にまでその触手を伸ばそうとしている。
この構図はイ○クの油田開発の利権を手に入れるために、いろいろ
ないちゃもんをつけて○ラクに侵攻したがっているアメリ○の姿勢
と全く同じである。現代は21世紀であるが、実は、18世紀の(い
わゆる)大航海時代と何ら変わるところがない。進んだ技術と強大
な軍事力をもって神話と脅迫によって世界を食いつぶそうとするあ
れだ。人間はこの2世紀の間に一体何を学んだのかと僕は言いたい。
翻ってねこにはそのような征服欲は全くと言っていいほどない。せい
ぜい半径300mぐらいのなかで平和が保てればそれで満足である。日
常の喧騒から逃れて遠い南の島のビーチでカクテル片手に疲れた体と
心を癒すということにも皆目興味がない。というよりもむしろ環境が
変わるのを嫌う傾向がある。日々の暮らしが既にリラックスしている
からだ。つまり、我々ねこから見るとこのような宇宙ステーション計
画とやらは極めてくだらないものに過ぎない。人間がかように技術の
発展や科学の進歩に強迫観念的に取り組むのは人間の日々の生活が癒
す力を失っているということに他ならない。

もし、人間の世界に本当に癒す力があるのならば我々動物もこんなひ
どい目に会わずに済むというもんだ。

投稿者 nekoyama : April 2, 2003 06:33 PM